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ラ コリーナ日誌

歳時菓 ~ぎおんさん~

Text : 桂浩子(広報室)

  • #たねや
  • #歳時

じめじめ続く長雨にじりじり日差しの暑い日々。梅雨から夏にかけては食べものが傷みやすくなるとともに、かつては疫病が蔓延しやすい時期でもありました。

人々の間に音もなく広がる疫病が今よりずっと恐れられた時代、病を祓(はら)い退ける行事が流行のたびに行われました。京都の夏を彩る祇園祭も平安時代に病魔退散を祈願した御霊会(ごりょうえ)がはじまりと伝えられます。

祇園祭にあわせ厄除招福を願ってお届けする「ぎおんさん」は、こし餡を生麩で包み蒸し上げたお菓子です。生麩は豊かな水に恵まれた京都が育んだ名物の一つ。独特の食感や瑞々しさを損なわないよう職人が一つひとつ丁寧に仕上げています。

歳時菓「ぎおんさん」は京都高島屋店で7月14日から17日まで、その他の店舗では7月17日 1日限定で販売します。
麩饅頭は冷蔵庫で30分から1時間ほど冷やしていただくと、よりおいしくお召し上がりいただけます。さわやかな笹の香りとともにお楽しみください。