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ラ コリーナ日誌

素材をめぐる旅 -北海道 十勝地方ー

Text : 山本純子(仕入部)

  • #サステナビリティ
  • #わたしたちの取り組み
  • #素材をめぐる旅

6月初旬、小豆の芽が出始めた十勝に参りました。今回の目的は、お世話になっている小豆農家さんのお話をお伺いすることでした。

たねやグループで使用している小豆は、大半が北海道十勝産です。昼夜の寒暖差が大きい十勝地方の気候は、糖度や風味を向上させ、皮が薄くあくが少ない小豆を栽培することに適しています。また、小豆は乾いてから収穫をするのですが、秋に晴天が続くことが多いため、最も大切な収穫前に品質を落とすことなく収穫ができます。

▲生産者 馬場さんとたねやグループCEO 山本

生産者の馬場さんは、昨秋ラ コリーナ近江八幡にもお越しくださり、ラ コリーナのTシャツとキャップを被り笑顔で出迎えて下さいました。お知り合いに「このお菓子の小豆は、自分が作っている」と言えることは嬉しいと、私達にはありがたい言葉をいただきました。

▲生産者 山田さん

中央の黄色のつなぎの方が、生産者の山田さんです。長年、お世話になっており、畑にたねやの看板も立てさせていただいております。ただ私達は、圧倒されるような素晴らしい十勝の風景の中で、看板はその邪魔をしていると気付き、今後撤去を予定しています。これが最後の看板前の写真です。空港近くでも、看板は景観の邪魔になるとのお声から撤去された例もある中、山田さんからは、長いお付き合いなので看板撤去は淋しいと仰ってくださいました。

私たちが訪れる数日前に、北海道で大きな竜巻が起こり心配していました。竜巻の直接の被害はなかったそうですが、近くの雑草などが穴だらけになるほどの雹(ひょう)が降って非常に怖かったと伺い、改めて自然の驚異を感じました。

▲生産者 佐藤さん

チホク会会長の佐藤さんです。チホク会は、山本忠信商店さんと契約されている小麦生産者約300名の団体です。自分が育てた小麦に誇りを持っておられる方達です。広大な農地に、小麦粉は「みのりのちから」「きたほなみ」、小豆はたねや羊羹でお世話になっている「北ロマン」を栽培されています。今年は小麦の生長が遅めだと伺っていましたが、佐藤さんの小麦は立派に生長していました。

▲株式会社 山本忠信商店 山本社長

たねやグループの小豆は、山本忠信商店さんが生産者さんから集荷し選別してくださっています。山本忠信商店さんのご厚意で、生産者さんと一緒にバーベキューをいただきました。ゆっくり、生産者の皆様ともお話が出来、改めて育てていただいた小豆や小麦粉を大切に使い、美味しいお菓子にして多くのお客様にお届けしたいと思いました。

生産者さんの農作物への想いを伺うことが出来、あっという間の貴重な時間でした。生産者さんや山本忠信商店の皆さんの誠実なお人柄に触れ、改めて多くの方のご協力があってこそ、私達の商いが成り立つのだと改めて感じました。

この可愛い芽がすくすく生長していく姿を、また発信して参ります。まずは、天候に恵まれることを祈ります。