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ラ コリーナ日誌
正月を彩る餅花
Text : 太田葉(広報室)
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みなさまは「餅花」をご存知ですか?
餅花とは日本各地に伝わる木の枝(主に柳)に餅や団子を小さく丸めて付けた伝統的な飾り物のことで、豊作や幸福を祈願する行事のひとつ。
その土地の風習によって付けて飾る餅の形状は様々なものがありますが、一般的に見られるのは赤や白、黄色といった彩りのある餅を付けて「花」としての様相を強調するものです。
たねやでは餅花を30年以上前から毎年制作しています。
お正月を彩る餅花の制作についてご紹介します。
肌寒くなり始めた11月下旬に地域の皆様の協力のもと彦根市内で柳の剪定を行いました。
柳の様子を見ながら剪定を行います。
枝は約1mから長いもので3mほど。
永源寺地区でも剪定を行いました。
柳が生えていた場所によって枝の長さや硬さに違いがあり、自社農園キャンディーファームのスタッフが一本一本見極めながら剪定していました。
枝を剪定したのち、約1万本以上の柳の枝がキャンディーファームに運び込まれました。
ここからは、キャンディーファーム、本社のスタッフで枝の切り出しや葉、芽を手作業で取り除いて行きます。
葉や芽を取り除き、下準備が完了すると餅をつける段階に移ります。
餅つけの作業はワークショップを開催し、従業員以外の方にも体験していただきました。
餅をつける際に幅が均等にならないよう不規則につけて、餅が紅白あわせて4個(縁起が悪いとされている)にならないように気を付けていると教えていただきました。
自然にある花のように付け方にも工夫がされているんだなと感じました。
剪定から約3週間。
毎日の作業により3000本を超える餅花ができました。
餅花は各店舗に送られスタッフにより飾りつけられます。
12月下旬から1月中旬ごろまで、滋賀県内のたねや店舗・百貨店に展示されます。
※展示期間は店舗によって異なります。
▲日牟禮乃舍
▲彦根美濠の舎
迎春を彩る「花」
たねやで餅花作りが始まった頃に比べると豊作や五穀豊穣が一般的な願いに含まれることは少なくなったかもしれません。
食べ物や自然など当たり前のように身近にあるものに祈りや、感謝できることが日々の余裕となり生活の彩りとなるんだなと感じました。
店舗にお立ち寄りの際はぜひ実際にご覧ください。