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ラ コリーナ日誌

近江の祭 たいまつ ―前編―

Text : 髙曽 津弥(ツアー管理室)

  • #ラコリーナ
  • #キャンディーファーム(農藝)
  • #ワークショップ
  • #イベント

11月8日・9日、ラ コリーナ近江八幡で「近江の祭(まつり) たいまつ」を開催しました。

2016年よりラ コリーナで開催している松明(たいまつ)イベントは、今年で9回目を迎えました。毎年、良い気候を長く楽しめるこの秋の時期に合わせて開催しています。

また今年より、ラ コリーナへお越しいただいたお客さまに近江八幡の伝統文化や歴史をより知っていただくため、イベント名を「近江の祭 たいまつ」にいたしました。この地を訪れ、近江八幡を知り、五感を使ってそれぞれが思い思いに体感していただく空間づくりを目指しています。

近江八幡では、毎年3月~5月にかけて市内の各集落あわせて約200基を超える松明が結われ、各地域の神社で奉火されます。
国の無形文化財でもある近江八幡の火祭り。松明は各町ごとに形は違えど、先代から続く松明結いへの想いをしっかりと現代に受け継ぎます。

今年もご参加いただくのは、「文化遺産としての松明を次世代へ贈る会」のみなさま、「ヴォーリズ学園 近江兄弟社高校」のみなさま、そして、私たち自社農園キャンディーファームのスタッフです。

朝礼では、「文化遺産としての松明を次世代へ贈る会」の大西会長よりご挨拶をいただきます。

「松明は“結(ゆ)う”、縄は“綯(な)う”と言います。普段はあまり使わない言葉ですが、どちらも“繋がり”や“結びつき”を意味します。ラ コリーナに来られたお客さまに近江八幡の伝統的なお祭りを間近で見ていただきましょう。そして、しめ縄作りを通してお客さまと触れ合い、繋がりあえる楽しい時間を過ごしましょう」

松明の部材となるのは、琵琶湖周辺に自生するヨシをはじめ、菜種がら、竹、藁など自然素材を使用します。

松明の製法は代々受け継がれてきた口伝のみ。説明書もありません。
音頭をとる人のかけ声でどんどんと段取り良くできあがっていきます。

そして、毎年ご好評をいただいている「しめ縄のワークショップ」は、快晴の中たくさんのお客さまにご参加いただくことができました。藁も花材も全てラ コリーナで採れた素材です!

学生さんにも事前に練習をしていただいており、本番を迎えます。初めは緊張している表情でしたが、次第に楽しさの方が勝っている様子がうかがえました。

開催2日目はあいにくの雨模様でしたが、1年のうちこの時期にしかないイベントを楽しみにお越しいただくお客さまとも触れ合うことができ、改めて人気の高さとイベントのやりがいを感じて大変うれしかったです。

「しめ縄作りは奥が深いですね」
「楽しくて夢中になってしまいました」
「今年でもう3回来てるよ!」

この2日間、個性あふれる素敵なしめ縄がたくさんできました。

最後に各町の松明をご紹介します。

■小田町 笠松明

■千僧供町 据(すえ)松明

■南津田町 曳(ひ)きずり松明1本・振(ふ)り松明5本

■島町 ほんがら松明

■白王町 笠松明

5基の松明は12月中旬頃まで展示予定です。
ぜひ、松明の芸術的な美しさや伝統文化である近江の祭を間近でご体感ください!