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ラコリーナ日誌
グローバル・ネイチャーポジティブサミット2026「地域から始まるネイチャーポジティブ」
Text : 小玉恵(経営本部)
- #わたしたちの取り組み
2026年7月28日に発生した地震により被害を受けられた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
皆さまの安全と一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
2026年7月14、15日の2日間、熊本で開催された「グローバル・ネイチャーポジティブサミット2026」参加しました。
自然が失われることは、私たちの未来が失われること。
Think Global, Act Local
世界で起きている「今」を正しく知り、その学びを地域で実践する。
サミットの2日間では、その大切さを改めて実感することができました。

地元高校生による力強い太鼓の演奏で幕を開けたサミット。
高円宮妃殿下をはじめ、世界中の研究者、企業、行政関係者が一堂に会し「自然と共に豊かな社会」をどう実現するかが議論されました。
開会で最も印象に残ったのは「ネイチャーポジティブはスローガンではない。」という言葉です。
人類は便利さを追い求め、大きく発展してきました。一方で、生物多様性は急速に失われています。現在確認されている約17万8千種の生きもののうち、約4万種が絶滅の危機にあるという現実も紹介されました。
これまでと同じ社会の仕組みでは未来はつくれない。
だからこそ、自然を回復させることを世界共通の目標として取り組もうという強い意思が、このサミットの軸となっています。

高円宮妃殿下は「人間も自然の一部であり、どの生きものも欠けてはならない存在です」と語られました。また、日本の里山という考え方が世界から高く評価されていることも紹介されました。
人が関わることで自然が豊かになるという考え方は、私たちがラコリーナやLAGOで大切にしている姿勢と重なり、世界が目指す未来は私たちの地域にもあることを実感しました。

2日目は「自然をどう未来へつなげるか」という、より具体的な議論が行われました。
印象に残ったのは、「自然は思いだけでは守れない」ということです。
まず現状を知ること。
自然の状態を測ること。
そして、行動につなげること。
その積み重ねが、ネイチャーポジティブには欠かせません。

ラコリーナで取り組む自然共生サイト(OECM)、LAGOでの森づくりは、環境を整えることで生きものが戻ってくる実践です。
そして、その環境を守り続けるためには、人が関わり続けることが欠かせません。地域で積み重ねてきた取り組みが、世界で議論されているネイチャーポジティブにつながっていることを知り、大きな励みになりました。また、自然が失われることは環境だけでなく、私たちの暮らしや仕事、地域の未来にもつながっています。

今回のサミットで改めて感じたことがあります。
ネイチャーポジティブは、特別な誰かが進めるものではありません。田んぼを守ること。木を植えること。地域の自然を知ること。そんな一つひとつの行動が、未来につながっていきます。
もちろん、一社だけでできることには限りがあります。
だからこそ、地域の皆さま、生産者さま、行政、研究者、企業が力を合わせ、仲間を増やしていくことが大切です。
世界を変える力は、特別な場所にあるのではありません。
私たちが暮らす地域にあります。
ネイチャーポジティブは、地域から始まります。