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ラ コリーナ日誌

ラ コリーナの伊勢大神楽

Text : 桂 浩子(たねや文庫)

  • #サステナビリティ
  • #イベント

3月24日(日)フードガレージステージで伊勢大神楽が舞いました。 昨年につづき伊勢大神楽講社の山本源大夫(げんだいゆう)さんの一行です。 つめたい風が吹くあいにくのお天気でしたが、笛や太鼓のお囃子(はやし)に誘われ、ステージ前にはたくさんのお客さまがいらっしゃいました。 厳かにはじまったのは「四方の舞」。2頭の獅子とササラを持った猿田彦が場を祓い清める舞です。 「四方の舞」 つづく「綾採(あやとり)の曲」、「剣三番叟(つるぎさんばんそう)」は法下師(ほうげし)による曲芸です。 高々と投げたバイ(木棒)を受け取る、額にバイをのせ笛を吹くなど様々な芸を披露され、となりでそれを真似る道化師のすがたが笑いを誘いました。 「綾採の曲」 「剣三番叟」 鈴と御幣を手にした2頭の獅子の「神来舞(しぐるま)」の後、伊勢大神楽をしめくくるのは「魁曲(らんぎょく)」。力自慢の台師の肩に獅子が立ちあがり、そのままステージを練り歩きます。いつしか獅子は振袖すがたになり、最後はおかめさんに早変わり。 「神来舞」 「魁曲」 演目のあとは、無病息災や子どもの健やかな成長を願い、獅子に頭を噛んでもらいます。これは獅子舞とともに伝わる昔ながらの風習。目の前に迫った獅子に泣いてしまう子、恥ずかしくなる子など反応は様々でした。 ラ コリーナを後にし、太夫さん一行が向かうのは次の檀那場(だんなば)。近畿から北陸にかけて各地にある檀那場を1年かけて巡られます。 旅から旅への伊勢大神楽、数百年連綿とつづけられた伝統芸能です。
※伊勢大神楽については過去の記事をご覧ください。 獅子舞が来た!