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ラ コリーナ日誌
伝統文化 “たいまつ” が「結(むすぶ)」もの
Text : 望田朝美(広報室)
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11月23日、24日に「たいまつフェス2019」を開催しました。 2016年からラ コリーナ近江八幡でたいまつフェスを開催するようになり、今年で4年目。 今回の日誌では、近江八幡の 伝統文化 “たいまつ” を「結(ゆう)」こと に込めた思いについてお伝えしたいと思います。
たいまつと聞いて、みなさんはどのようなものを思い浮かべますか? 近江八幡のたいまつは 「菜種ガラ」と「ヨシ」を主な材料として結いあげ、中には10mにおよぶ高さのものもあります。地域ごとに形や扱いも様々なたいまつは、春に行われるお祭りで神様に奉納され奉火されます。 この伝統の “たいまつ” について知り、その文化を伝えていこうと地元の方々が主体となって「たいまつフェス」を開催しています。 23日、晴天の下地元の方と、学生達が一緒に大きなひとつの “たいまつ” を結いあげました。 ヨシと菜種ガラを束ね、縄でしっかり結んでいく。素材の扱い方や緩まない縄の結び方など、形作られていくたいまつのあちこちで、教え教わる姿も見られました。 このたいまつ作りには、伝統に触れる以外にも大事なことが含まれています。 それはひとつのものを作るという目的で、世代を超えた “繋がり” ができるということ。つまり、コミニュケーションという「結」です。 縄は、よってねじることで太くて強くなります。 人の繋がりは目に見えないものですが、人と人が出会い、関わりあう中で相手を知ることで “繋がり” は生まれます。 一基のたいまつを結いあげる。その「目的」があるから、世代を超えて手を取り協力することができる。
<長田(おさだ)町/盃松明(さかずきたいまつ)> <北之庄(きたのしょう)町/とっくり松明> <島(しま)町/ほんがら松明> <白王(しらおう)町/笠松明> <千僧供(せんぞく)町/据(すえ)松明>
“文化遺産として松明を次世代へ贈る会” の大西實(おおにしみのる)さんは言います。 『ここラ コリーナ近江八幡にたくさんの来訪者があるということ。近江八幡の魅力を発信できるということで、ものすごく期待しています。』
近江八幡で千年以上昔から受け継がれているたいまつ。たいまつを「結」ことには、“人と人を繋げる” 役割もあるのだと知りました。
たねやグループでは、このたいまつの伝統を伝えると共に人と人が繋がる場として、今後も地域の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと考えています。
展示している5基のたいまつは、12月中旬まで展示し、解体した後は自然に還(かえ)します。 たいまつを通してみなさんに「結」を感じていただけたらと思います。
▼『たいまつフェス2019』の様子はこちらから。
※“たいまつ” が「結」もの 〜たいまつフェス2019〜
▼過去の「たいまつフェス」の様子も紹介しています。
※〈たいまつフェス2016〉始まりました!
※〈たいまつフェス2016〉にぎやかに盛り上がりました!
※「たいまつフェス2017」開催!(11/5まで)
※たいまつフェス2日目
※たいまつフェス3日目
※たいまつフェス2018 たいまつエキシビション!