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ラ コリーナ日誌

世界大会への挑戦 ー前編ー

Text : たねやグループ広報室

  • #クラブハリエ
みなさまは世界最高峰の洋菓子コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」をご存知でしょうか? 「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」は、1989年にM.O.F.(フランス国家最優秀職人章)の称号をもつガブリエル・パイアソン氏とヴァローナ(1922年に創業した業務用チョコレートメーカー)によって設立された世界を代表するパティスリーの大会です。この大会は2年に一度開催され、各国の予選を勝ち抜いたパティシエたちがその腕を競う最高峰の場として2021年に第17回目を迎えました。 今回のラ コリーナ日誌ではクラブハリエシェフショコラティエの原田誠也(はらだせいや)がチームJAPANのメンバーとして「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2021」に出場しましたので大会の様子を2回にわけてご紹介いたします。
2021年1月の開催予定だった「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2021」は世界的な感染症の影響で2度も延期に。8ヶ月後の9月24、25日にようやくフランス・リヨンでの開催が決定しました。前大会の出場は21カ国が参加しましたが、今年は直前に辞退する国もあり11カ国の参加に。チームJAPANは、フランス、イギリス、エジプト、韓国、ロシアとともに大会1日目に出場。2日目はチリ、アルジェリア、メキシコ、スイス、イタリアが出場しました。 競技内容は、3種のデザート(アントルメ・ショコラ、レストラン・デザート、アントルメ・グラッセ)とピエスモンテ(飴細工、チョコレート彫刻(前大会までは氷彫刻)、チョコレート細工)の各部門で構成。10 時間の制限時間で課題作品を作り上げます。パティシエの技能、英知が発揮される大会であり、世界を代表するパティシエによって厳正な審査が行われます。
原田は東海調理製菓専門学校の塚田悠也さん、帝国ホテル東京の赤羽目健悟さん、そしてチームを率いる団長にラ・ローズ・ジャポネの五十嵐宏さんらとともに、日本代表『チームJAPAN』として頂点を目指しました。チームJAPANはアジアナンバーワンの上位常連国として知られ近年の大会では4度連続で準優勝しています。 2021年大会の総合テーマは「すべてのアートは自然のイミテーション」。 SDGsが重視され、食品ロスを減らし環境に配慮した素材を使う事が課題の一つです。 チームJAPANはシェア・デザート「サンセット」、 レストラン・デザート「サンライズ」、アントルメ・グラッセ「ジャルダン」の味覚審査の作品と、 飴とチョコレートのピエスモンテを制作しました。原田は「レストラン・デザート」部門で出場します。 フランス・リヨンの現地時刻で午前6時、世界最高峰の洋菓子コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」の10時間にわたる長い闘いがスタートしました。 それぞれ担当部門はあるものの、お互いの動きを意識しつつ足りないものは補いあいながら3人で協力し、作品を仕上げていきます。
味覚を競うケーキやデザートは審査員が食べて判断をします。見た目・味・テーマ性・オリジナリティなど、厳密な審査が終始続きます。 各国のブースで完成したデザートは、審査員のもとへ運ばれます。 シェア・デザート(サンセット)/チームJAPAN:塚田悠也 レストラン・デザート (サンライズ)/チームJAPAN:原田誠也 アントルメ・グラッセ(ジャルダン)/チームJAPAN:赤羽目健悟 目にも鮮やかなチームJAPANのデザート。各審査員はどう評価するのでしょうか。 味覚の審査がおこなわれている間、選手たちはピエスモンテの制作を続けます。制作の様子と受賞式の様子は次回「世界大会への挑戦 ー後編ー」にてご紹介いたします。
  クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーはこちら https://www.cdmp-japan.jp/ クラブハリエについてはこちら http://clubharie.jp/