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ラ コリーナ日誌

2023 ハリエプロジェクト 母の日ケーキコンペ 最終審査

Text : 林 俊史(クラブハリエ セクターシェフ)

  • #クラブハリエ
  • #イベント
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4月15日、「母の日ケーキ」を決める社内コンペを開催しました。この日は1次審査を通過した4名のうち、1位を決める最終審査です。審査員は、クラブハリエ グランシェフ 山本隆夫。

3月23日に行われた1次審査には、11作品の出品がありました。優秀作品を決め、2023年母の日にあわせてクラブハリエの店鋪で販売をします。

4名それぞれが1次審査通過後に、レシピや仕上げの微調整を行い最終審査に臨みました。

各スタッフの紹介後、審査中は別室で待機します。審査員のグランシェフは、4つの作品を順不同で試食し、どのケーキが誰の作品か分からないよう審査を行い評価をしていきます。

時には食べ直しもしながらレシピ内容も合わせて確認します。

熟考の末、順位が確定しました。

まずは第3位。

エントリーNo.11 大橋 拓光さん(日牟禮館工房)
「メルシーママン」

グランシェフコメント

全体的に甘すぎるかなと思いました。さっぱりした材料なのに、重めで甘く感じてしまうので、もう少しさっぱり仕上げても良かった。どこを目指すかにもよるが、総合するとちょっと弱かったです。でも、正直どのケーキよりも一番食べていました。それくらい気にはなる商品。最初にちゃんと酸味はくるけれど、あとに甘みが残ってしまったので、最後に爽やかさがくるよう調整するともっとよくなるのではないかなと思います。


続いて第2位は。

エントリーNo.7 西岡 はるなさん(八日市の杜工房)
「ブーケ」

グランシェフコメント

お店売りに一番向いていて、食べやすく、みんなが好きなケーキだと思います。悩んだ一番の理由が「母の日」というイメージ。黄色でジュレなので、母の日からは遠すぎる。個人店のシェフが出すお母さんが好きな素材のケーキであればわかりやすいが、クラブハリエの店舗で売るということになるとちょっと難しいのかなと思いました。味でだめなところはないです。あとは、持ち帰りの時間を計算して生地がゆるいことを心配しましたが、大変おいしかったです。

残るは1位と4位です。

2023 ハリエプロジェクト 母の日ケーキコンペ
第1位に選ばれたのは・・・

エントリーNo.5 辻 歓人さん(八日市の杜工房)
「マダム~madame~」

グランシェフコメント

4人の中で彼は一番勤務歴が長く、たくさん話をしてきたスタッフだからこそ、いろんなだめ出しをしてきました。一番大事なことは「あきらめない」ということ。自分でここまでと決めた人にそれ以上はないが、自分はまだもっと上を目指すんだと目標を持ち続けている人はかっこいい、いくつになっても成長がある。コンテストなど、こういう機会に目標をもったスタッフが今後もでてきてほしい。
ケーキに関しては、構成がすごく複雑だけど上手にまとまっている。母の日らしく、マダムというネーミングもわかりやすかった。名前のイメージは人それぞれだが、ストレートに伝わることも大事。断面のピンクの感じも母の日に向いている。少しだけ欲を言えば複雑な味なので、人によっては好き嫌いがでてくるかもしれない。その辺りを心配しているのは正直なところです。


第4位が

エントリーNo.10 唐崎 亮さん(日牟禮館工房)
「ムー」

グランシェフコメント

この中で、一番食べやすく一番すすんだのがこのケーキ。そして、一番商品化に向いてるので悩みました。しかし、コンテストだったら間違いなく最下位。この差というのは、ほかのケーキは層がきれいで構成がしっかりしている。このケーキを時間をかけた社内コンペで1位にしてしまったら、次回からはシンプルに勝負をするケーキが上位になるのか、もしくは、今の時代の流れにあわせ、構成のあるケーキがよいのか、今後のことについてもかなり悩みました。1位と2位を悩んでいたのではなくて、全てのケーキに順位をつけることに悩んでいた。結果、味ではなく構成を難しくして今度のコンテストを考えた。一人の意見じゃなく、いろんなシェフの意見を聞いたらよかったのかなとも思いました。

山本グランシェフ総評

今回のテーマ「母の日」のコンテストは、ストレートに伝わりやすく減点をなくすのがひとつの勝ち方なのかなと思いました。自分の一番をつくるというのは個人店のシェフがすること。精度がどうこうではなく、クラブハリエの店鋪で販売する「母の日用のお菓子」というテーマに沿った商品がわかりやすかったかなと思います。

1位に選ばれました「マダム~madame~」は、5月12日・13日・14日の3日間、滋賀県内の八日市の杜、守山玻璃絵館、彦根美濠の舎、近江八幡店に加え、オクシタニアル東京でも販売が決まりました。

数に限りがございますので、お早めに店頭までお願いします。

次回、ハリエプロジェクトは秋頃に焼菓子系を予定しています。
最終審査の模様や最新情報は、たねや・クラブハリエ公式インスタグラムをご覧ください。