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ラ コリーナ日誌
抹茶を嗜むようなバームクーヘン
Text : 青木 志歩(広報室)
- #クラブハリエ
- #素材をめぐる旅
茶畑の緑も美しいこの季節。
クラブハリエでは5月6日から「抹茶バーム」を販売しています。
2020年から販売する「抹茶バーム」は3年の期間を要して開発。抹茶本来の繊細さを活かしたバームクーヘンにこだわり、一番時間をかけたのは抹茶選び。扱いの難しい抹茶についてすぐに完成品を作り出そうとはせず、「本物」と「こだわり」への追求を目指し開発に取り掛かりました。
茶畑に足を運び、抹茶について深く学ぶとともに、繊細な味わいをお菓子でどう表現するか様々な工夫を凝らしました。抹茶は火入れ具合で味や風味が異なるため、数々の抹茶で試作を繰り返し、時間をかけて何種類もの中から最適な品種を選び抜きました。
こちらは、開発当時からお世話になっている丸宗(まるそう)さんが契約している茶畑です。
今年の4月27日に訪れました。刈り取りは5月上旬に行われます。
▲品種により被覆をします
新芽の生育中、一定期間光を遮って育てる方法のことを被覆(ひふく)栽培といいます。光を遮ることで、露天で栽培される煎茶にはない、鮮緑色と独特の芳香、まろやかな旨味や甘味のある茶になります。手間ひまかけて良質な茶を作り出すための技法です。
▲色が変わっている新芽の部分を刈り取ります
「抹茶バーム」に使う茶葉が決まってからも試行錯誤は続き、レシピの改良を続けること約50回。生地の味と抹茶の味のバランスを意識し、焼き続けたバームクーヘンは150本以上。さらに、10回以上の社内プレゼンテーションを経て、ようやくクラブハリエが求めるクオリティに仕上げることができたのです。
生地とフォンダンにはクラブハリエ専用に火入れした宇治抹茶「京の緑 強火」を使用し、豊かな風味を活かしています。お召し上がりいただく直前に別添えの抹茶「京の緑」をかけることでより深い味わいをお楽しみいただけます。
※宇治抹茶「京の緑」 96%使用、火入れ抹茶 64%使用(商品全体の茶に占める割合)
さらに包装も遮光性の高いものを使用し、抹茶の鮮やかな色味と風味を損なわないようにしています。
やわらかな食感と奥深い抹茶の味わいをお楽しみいただける、この時期だけの「抹茶バーム」をぜひご賞味ください。