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ラ コリーナ日誌
みんなで創る 未来の田んぼ 2023 -稲刈り-
Text : 大村 啓子(経営企画室)
- #サステナビリティ
- #ラコリーナ
- #お米づくり
ラ コリーナで今年3回目の稲刈りを10月7日に行いました。
今回の稲刈りをした田んぼは、自然本来の力を活用する農の実証を目的に無農薬、無化学肥料そして新しい技術のナノバブル水を取り入れた田んぼで米づくりを行っています。
年明けからの田んぼの管理、育苗、田起こし、代かきをおこない、6月3日には多くの方々に協力いただき手作業での田植えその後も田んぼの生き物調査や除草作業もみなさんと共に行い、この稲刈りの日を迎えることができました。
稲刈りに参加いただいた方々をご紹介します(順不同)
株式会社 良品計画のみなさん
近江ユニキャリア販売株式会社のみなさん
日本航空株式会社 京都支店のみなさん
まるやまの自然と文化を守る会 宮尾さん
株式会社 日吉のみなさん
みずほ銀行さん
株式会社カッシーナ・イクスシーの社員さんとご家族のみなさん
滋賀県立琵琶湖博物館のみなさん
琵琶湖環境科学研究センターの佐藤先生とご家族
摂南大学 農学部の学生さん
京都大学 小林研究室の学生さん
東京農業大学 学生さんとサイエンスコミュニケーター上原佳織さん
滋賀県立大学 学生さん
ヴォーリズ学園インターアクトクラブ 杉田先生と学生さん
社内スタッフと家族
そしてプロジェクトメンバーの先生方も参加くださいました。
ヤマザキ動物看護⼤学 長島先生
⽣命科学技術普及センター 川端理事長
東京農業⼤学 農学部 川嶋先生
総勢約90名!!
稲刈りでみなさんと共有したいポイントが3つあります。
1つ目は、この田んぼには生き物が沢山いるということです。
無農薬栽培の課題は田んぼの中に雑草が生え、稲の生長に影響を及ぼすことです。しかし、葉っぱの影は水生昆虫の棲み処(すみか)になり、畔の草花も生き物にとっては重要な役割があります。田んぼは私たちのお米を育ててくれるだけではなく多くの生き物も育んでいます。
2つ目は、ナノバブル水の効果です。
ナノバブル水は微細な泡で土壌に残っている農薬や化学肥料の除去を目的としていますが、稲の生長を促進する効果も期待されています。
このプロジェクトではナノバブルを灌水(かんすい)した田んぼと対象区として通常灌水の田んぼを設定しました。
効果が実感できるのか、みなさんと観察したいと思います。
3つ目は、多彩な方々とのコミュニケーションです。
生き物、土、空気を感じ、みなさんとコミュニケーションをとりながら秋の収穫、自然の恵みを感じる!!
稲刈りが初めての方もおられレクチャーを受け稲を刈っていきます。こんなにたくさんの人間が田んぼに入ることはないので生き物たちはびっくりしたのではないでしょうか。
生き物観察会にもご協力いただいた琵琶湖博物館の鈴木さんに見つけた生き物を教えていただきました。
クモ、バッタ、ゴミムシ、ハムシ、テントウムシ、コオイムシ…アマガエル、トノサマガエル
鈴木さん
「最初に遠目に見ていた際には、クモぐらいしかいないなあと思っていましたが、刈り始めたらかなり多くの生きものが出てきてくれました。特にコオイムシをこの時期に見ることができると思っていなかったので、感動ものです」
同博物館の今田さん
「コオイムシは、そろそろ土の中で越冬の準備をする時期で、このままうまく冬越ししてくれれば来年も見られるかもしれません」
午前中にナノバブル水灌水の田んぼの稲刈りがほぼ終了。
そしてお待ちかねのお昼ご飯はラ コリーナの社員食堂『まかない食堂』のカレー、ご飯はラ コリーナの中の田んぼで9月に収穫した新米のキヌヒカリです。
午後からは通常の灌水の田んぼの稲刈りです。
毎年田んぼに携わっているキャンディーファームのスタッフから「ナノバブル水の稲の方が茎が太く籾(もみ)が充実しているんじゃないか」と感想も。今後収量調査も予定しています。どのような結果になるか楽しみです。
収穫を迎え、このプロジェクトの田んぼに多くの方が携わってくださったことを改めて実感しました。
今まで参加いただいたみなさまありがとうございました。
そしてラ コリーナのバス停からご覧いただけるこの田んぼは来春にはレンゲ畑になります。
季節で移ろいゆく田んぼの表情を感じていただけると幸いです。