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ラ コリーナ日誌
歳時菓 ~亥の子餅~
Text : 桂浩子(広報室)
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子(ね)からはじまり亥(い)でひとめぐり。生まれ年や干支でおなじみの十二支は方角や月の名称、時刻などでも用いられています。
亥の月(旧暦10月)亥の日亥の刻にお餅をいただく御玄猪(おげんちょ)は、万病を防ぐとして平安時代の宮中で行われた行事。頑健で多産な亥(猪)にあやかり無病息災、子孫繁栄を祈るものとして民間にも広まっていきました。
亥の月亥の日にいただく亥の子餅。たねやでもこの時期ならではのお菓子として毎年ご用意しています。小豆皮を練りこんだ求肥に包むのは粒餡と一粒栗。やさしい口あたりと栗の食感をお楽しみいただる歳時菓は、亥の月最初の亥の日にあわせ11月13日にお届けします。
茶の湯では炉開き、暮らしでは火鉢やこたつを出す日ともされる亥の月亥の日。亥の子に見立てたお菓子とともに、穏やかにお過ごしください。