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ラ コリーナ日誌

チョコレートの祭典 サロン・デュ・ショコラ パリへ 前編

Text : 大久保俊輔(チョコ工房工房長)

  • #クラブハリエ
  • #バレンタイン
  • #NELIS

10月下旬、クラブハリエのスタッフ数名と洋菓子の本場フランス「パリ」に訪れました。

2023年10月28日から11月1日まで、パリのポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場で開催される『サロン・デュ・ショコラ パリ』を視察するのが目的です。

僕が気になったパリ周辺のパティスリー、ブーランジェリー、ショコラトリーとともにご紹介します。

JADE GENIN(ジャド・ジュナン)

パリ在住のパティシエにお勧めされたジャド・ジュナンのお店へ。
ジャド・ジュナンはパリの有名ショコラティエ ジャック・ジュナンの長女で、弁護士からショコラティエールに転身するという異例の経歴を持っています。

店頭に並べられたボンボンショコラは20種類近くあり、形は全てピラミッド型。
この中に抹茶を使用したボンボンショコラがあり、3種のお茶とアーモンドの組み合わせは自分の感性にはない抹茶の使い方で勉強になりました。

ラボはガラス張りで、外から作業風景を見ることができます。

ANGELINA(アンジェリーナ)

アンジェリーナではショコラショーを購入。
5.9ユーロ(約970円)。

本場のショコラショーは、チョコレートを溶かしただけじゃないかと思えるほどの濃厚な味。
ラ コリーナでも販売ができないか、その時は日本人向けに牛乳を入れ飲みやすくしたい、などと考えました。

MORI YOSHIDA

パリにお店を構える吉田 守秀シェフのお店に行きました。
ここではFlan vanilleを購入。
カスタードのパイは、バニラと卵をしっかり感じられるなめらかな味です。

スーパーマーケット

フランスのスーパーに売っているチョコレートは種類豊富で、高カカオのものが日本とは比べ物にならないくらい多い。
日常的にチョコレートを食べる文化が、ここからでも感じ取れます。

Les Boulangers de Reuilly(レ ブーランジェ ドゥ ルイイ)

翌朝、2021年バゲットコンクールで優勝したお店へ。
僕はパティシエらしくキッシュを購入。
ホール状のキッシュがカットされショーケースに入っているととてもおいしそう。

次の目的地に行くまでの間に、陳列の参考にするためマーケットへ。
たくさんのカラフルな商品に囲まれると、非現実感がありワクワクしてきます。ついチーズを買いそうになりました。

Back in Black(バック イン ブラック)

コーヒーショップではカフェラテを注文。コーヒーなのにカカオの香りを感じました。
豆の種類なのか、ローストの方法なのか…。

ボンボンショコラにコーヒーを使ったことはありますが、このコーヒーであれば、もう一段上のカカオの香りを押し出すボンボンショコラが作れそうです。

LES TROIS CHOCOLATS PARIS(レ トロワ ショコラ パリ)

パリに店舗をもつオーナーシェフの佐野恵美子さんは、先日ラ コリーナで開催されたスイーツフェスにもゲスト出演してくださいました。

素材の持つ味と香りを味わえるボンボンショコラ

レ トロワ ショコラ パリは、僕たちがお邪魔している間にもお客さまが押し寄せる人気店。
ボンボンショコラやケーキの味だけではなく、佐野シェフは誰にでも笑顔で対応する太陽のような暖かい人柄です。
そして、ご自身のお菓子に対しての考え方や思いを熱く語る方で、職人としても尊敬します。

Quentin Bailly(カンタン・バイィ)

フランス滞在3日目、フランスとベルギーの国境 リールへ移動し郊外にあるカンタン・バイィへ。

広大な土地に大きな工場

ここではチョコレートやアイスが販売されていました。

Instagramでもよく見かける葉巻を模したチョコレート。
遊び心がにじみ出ています。

専用の冷凍庫ではアイスクリームを保管。
写真を撮り忘れてしまうほどおいしかったソルベもありました。

ボンボンショコラは70粒で50ユーロ(約8200円)。
フランスのボンボンショコラはかなり安価で手に入れやすい。日本では考えられない価格帯です。

味、デコール(細工)の種類、参考になることばかりです。

曲げわっぱの中にフォンダンショコラの生地を絞ってそのまま焼いているのか?
良いアイディアだと感じました。

次回はいよいよサロン・デュ・ショコラ パリへ!
後編をお楽しみに。