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ラ コリーナ日誌

素材をめぐる旅 ーなると金時ー

Text : 広田 和也(原材料管理室)

  • #サステナビリティ
  • #たねや
  • #素材をめぐる旅

今年の春に植えさせていただいたサツマイモが収穫できると聞いて、11月初旬に再び徳島県鳴門市の旨味家ファームさんを訪ねました。
旨味家ファームさんの「なると金時」は、有機肥料を含めたブレンド肥料を使用し、サツマイモ自身の旨味や甘味を引き出しています。
さらに、葉や茎の状態によって肥料の時期や世話の間隔などを変えて手塩にかけて育ててくださっています。

旨味家ファームさんのこだわりは、独自のブレンド肥料で丁寧に育てて、夏の高温や病害虫に負けない葉をつくることと、しっかり太陽を浴びてできた栄養で、サツマイモをじっくり時間をかけて育てることです。

今年の夏は例年より気温が高く、高温が長引いた年でした。
熱中症対策のために朝早くから作業して、最も暑い昼間の外作業はしないようにしていたそうです。
 
また、猛暑の影響はサツマイモの生育にも多大な影響を与え、暑すぎるために葉が弱ってしまったこともありましたが、旨味家ファームさんの日々の観察・管理のおかげで葉も持ち直し、今年も美味しいサツマイモが出来ました。

収穫を体験させていただきました。
収穫用の機械を入れるために、最初の数メートルは手作業で周囲の土を掘り、キズをつけないように収穫していきます。
実際にやってみると、思った以上に土を掘る必要があり、時間と根気がいる作業でした。

▼ひとつの株からこんなにもサツマイモが採れるんです!

右側の大きいサツマイモを送っていただいています。

▼手作業で収穫した分のサツマイモです!

収穫したサツマイモはカゴに入れて運搬します。
1つの箱だけでもとても重く、私は持ち上げるのがやっとでしたが、旨味家ファームのみなさんは、毎日何十ものカゴをトラックに運び込んでいます。

収穫したサツマイモは、サイズごとに分けながら太い根や、上下の固い部分をひとつひとつ丁寧に手作業で取り除いています。
細い根も取り除き、出荷できるようになってから、旨味家ファームの社長 村上さん自らすべて検品し、箱詰めして下さっています。

今年は今までに経験のない気候で、例年以上に日々の変化に気を遣う年でした。
しかし、旨味家ファームさんの日々の努力のおかげで、美味しいなると金時を使わせていただいています。
葉っぱ・土・肥料など、すべてにこだわったなると金時です。

旨味家ファームさんの「なると金時」の食感と甘さを活かしたお菓子は“福寿芋”や“たねや芋饅頭”、“可美味芋”など、今年も多くのお客様にお楽しみいただきました。
農家の皆様の工夫やこだわりとたねやの職人の技で、今後も季節のお菓子をご用意してまいります。

福寿芋

(販売期間: 8月下旬~10月下旬)

たねや芋饅頭

(販売期間:9月上旬~10月下旬)

可美味芋

(販売期間:9月上旬~ 11月下旬)