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ラ コリーナ日誌
ラ コリーナの蝶々と植物
Text : 藤澤 茉由(キャンディーファーム)
- #ラコリーナ
- #キャンディーファーム(農藝)
ラ コリーナ近江八幡では、春から秋にかけてたくさんの種類の蝶々を見かけます。
様々な野草や樹木があるラ コリーナでひらひらと舞う蝶々たちの姿を見ることができるのは、ある特定の植物と環境がここにあるから。
ラ コリーナで見られる蝶々と関わりのある植物との組み合わせをいくつかご紹介いたします。
ベニシジミ&ギシギシ・スイバ
鮮やかな紅色に黒い斑点のあるとても小さな蝶々。ラ コリーナでもよく見かけます。
ベニシジミは季節によって色が変わります。
ベニシジミ 春型
ベニシジミ 夏型
ベニシジミの幼虫はギシギシやスイバなどの葉を食べて大きくなります。
身近な野草の中でも特に大きくて長い葉っぱ。みなさんも見たことがあるはず。
ギシギシ
ゴマダラチョウ&エノキ
黒地に白のまだら模様が特徴的なゴマダラチョウ。
見つけるのは少し困難ですが、毎年ラ コリーナで見かけています。幼虫はエノキ、エゾエノキなどの葉を食べて成長します。
葉に卵を産みつけているところも見ることができました。
近江八幡日牟禮ヴィレッジ 日牟禮乃舍の大きなご神木もエノキです。
アサギマダラ&フジバカマ
アサギマダラは浅葱色(あさぎいろ)に黒と茶色の翅脈(しみゃく)のある大型の蝶々。季節によって北から南へ長距離を移動するとても美しい蝶々です。
アサギマダラは糸のように細かな雌しべが特徴的なフジバカマというお花を求めてやってきます。
理由はまだはっきりとは解明されていないようですが、フジバカマに含まれる物質が、アサギマダラのオスのフェロモン分泌に必要だからと言われています。
今年はキャンディーファームのハウスの中で育てていたフジバカマもしっかり見つけて、アサギマダラがやってきていました。
コミスジ&クズ・フジ
黒地の翅に三本の白いラインの入っているコミスジ。
ふわりと軽やかに舞っている姿をよく見かけます。どことなく人懐っこいような気がする愛嬌のある蝶々です。
コミスジの幼虫はクズやフジなどマメ科の植物の葉を食べて大きくなります。
クズ
春から秋にかけて、ラ コリーナ近江八幡で見かける蝶々と植物のご紹介でした。
蝶々を見かけたときは、その幼虫がどんなものを食べて育っているのか。どんな花が好きなのかを調べてみると、自然界のいろいろな関係性が見えてきておもしろいかもしれませんね。