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ラ コリーナ日誌
個性が輝く “好きなこと”
Text : 髙曽 津弥(広報室)
- #たねや
昨年9月、滋賀県の甲賀市にあるアートセンター 福祉施設 やまなみ工房さんへお邪魔させていただきました。
やまなみ工房さんとたねやのお付き合いは2018年からですが、私にとっては初めての訪問です。
2024年よりスタートしたプロジェクト「アート × 和菓子 Limited Edition(リミテッド エディション)」。
やまなみ工房に所属するアーティストのデザインと、和菓子のパッケージをコラボレーションさせていただく取り組みです。
2年目となる今回は、どのようなアーティストさんに会えるのか。
初めての訪問とともに、とてもわくわくした気持ちでこの日を迎えました。
いつも優しい笑顔で私たちをお出迎えくださるのは、やまなみ工房 施設長の山下 完和(まさと)さん。スタッフのみなさんも丁寧に施設内を案内してくださいます。
縫い物をされていたり、制作をされていたり。
絵画だけではなく、みなさんの “好きなこと” をスタッフさんが根気よく見つけてあげて、それを形にしていく。
どのアーティストさんも自身が制作する作品を紹介されているときの嬉しそうなお顔や、生き生きと取り組んでいらっしゃる姿が印象的です。またスタッフさんとの関係性の良さも見て取れ、微笑ましいシーンがたくさんありました。
そして、あるひとつの部屋にご案内いただきました。そこには黙々と赤い絵を描いておられるアーティストさんがいらっしゃいました。
今回、「アート × 和菓子 Limited Edition 2025」でコラボレーションさせていただく小川翔陽さんです。
小川さんは生活の中で目にしてきた看板や建物、文字などを赤色のボールペンを使用して描かれます。過去にはスタッフさんも色や太さの違うペンをいろいろと渡してみたそうですが、気が付くと0.7mmの赤いボールペンに持ち替えておられるとのこと。
お気に入りのペンであるからこそ、見せていただく作品全てには統一感があるように思います。文字もすごく丁寧に均等な大きさで、余白もなしに紙いっぱいバランス良く書かれています。
私たちが見学させていただく中、少し緊張しながらもいつも通り赤のボールペンを器用に滑らせ、自由に好きな絵を描いておられました。よく見ると、ラ コリーナの建物が!
おでかけするのも大好きとのことで、出先で見たものや移動中に目にするものなどを記憶して描かれるそうです。
所属されているみなさんが楽しそうな表情で活動されている様子を見て、こちらも心が踊るような、今にでも私も制作に参加してみたい気分にさせてもらえる素敵な空間でした。
のびのびと制作に打ち込める環境の良さはもちろん、山下さんをはじめスタッフさんがひとりひとりに向き合い、個々に秘めた可能性を見つけ出すことを大切にされている姿勢が素晴らしいと感じました。
その全てが、この空間や作品、表情に溢れています。
みなさんからいただいたパワーなのか、帰りにはすごく心がぽかぽかした温かい気分になりました。
今回の商品「アート × 和菓子 Limited Edition 2025」は、全国のたねやの店舗、および公式オンラインショップで販売中です。
※季節により詰合せ内容が異なります
2025年の1年間、小川さんのアートをたねやの商品パッケージやアイテムなどに使用していきます。私たちはお菓子を通して、やまなみ工房さんの素晴らしい取り組みを国内外に発信し、より多くの方々に広く知っていただけるよう商品を展開してまいります。
どうぞご期待ください!