Loading...
  1. トップ
  2. みんなで創る 未来の田んぼ 2024 -田植え-

ラ コリーナ日誌

みんなで創る 未来の田んぼ 2024 -田植え-

Text : 大村啓子(経営企画室)

  • #サステナビリティ
  • #ラコリーナ
  • #お米づくり

5月18日、ラ コリーナで今年1回目の田植えを行いました。

「みんなで創る 未来の田んぼ」では自然本来の力を活用する農を実証します。
今年も多くの方々にご参加いただき約4000㎡に手作業で苗を植えました

参加くださった方々は大学高校の学生さん、企業の方々と私たちたねや・クラブハリエ、キャンディーファームのスタッフ 総勢114名です。

(下記、敬称略)
京都大学 小林研究室
近畿大学 経済学部 総合経済政策学科 永島ゼミ
立命館大学 食マネジメント学部
関西大学 住環境デザイン研究室
滋賀県立大学
摂南大学 農学部 農業生産学科 作物科学研究室
近江兄弟社高校
株式会社日吉
みずほ銀行
株式会社良品計画
大塚包装工業 株式会社
株式会社 平和堂

たくさんの方と共にお米づくりをする目的は、色々な面から「私たちの日常の豊かな食卓がいつまでも続くものではないかもしれない」という危機感を抱いているからです。
食や農業が抱えている多くの課題を、たくさんの方と一緒に考え、取り組んでいきたいと思っています。

例えば、植物は土壌微生物が分解してくれた物質を、生長に必要な栄養分として吸収していますが、農薬や化学肥料によって土壌微生物が減ってきているそうです。

「みんなで創る 未来の田んぼ」では、新しい技術である「ナノバブル水」を使い土壌の農薬を取り除き、土壌に多様な生き物が生息する環境を作ります。
そして、自然本来の力を活用する農を目指しています。


「みんなで創る 未来の田んぼ」の2年目のスタートとなる田植えでは、等間隔に苗を植えるために、「ころがし」という木枠を使って植えていきます。

田植えが初めてという方、昨年参加いただいた方は1年ぶりという方もみんなで1列になって、はじめに稲の植え方や注意点をキャンディ―ファームのスタッフがレクチャーします。

稲は4本を1株にして、植える深さは3センチ!
人差し指の第1関節を目安に「ころがし」を横に張ったオレンジの糸に添ってまっすぐ転がし植えていきます。

お隣の方は今日が初めましての方ですが「せーの」と掛け声をかけ協力して転がします。
後ろを振り返ると真っすぐに苗が植わっていて達成感があります!!

昨年から始まったこのプロジェクト。
ナノバブル水にどんな効果があったのか報告会もこの日開催しました。

ナノバブル水を灌水(かんすい)した田んぼのお米(NB有)、通常の灌水をしたお米(NB無)それぞれの収穫時の稲の茎経、収量、お米の外観品質、食味、田んぼの生き物調査の結果から色々なことがわかりました。

・お米の収量には、変化はありませんでした。
 植える本数、深さが均一でないと正確なデータが取れないというところが反省点です。

・お米の健全粒の割合には、多少の違いがありました。
 丈夫なお米が多ければ、おいしく食べれるお米が増えます。

・お米の旨味に関係するアスパラギン酸、グルタミン酸はNB無でやや多く、 
 甘味に関係するグルコースとスクロース含量はNB有で多かったです。
 多少は、味に違いがあるのでしょうか?

・生き物調査は、全体として小型のゲンゴロウ、ガムシが見られた。
 NB有無での大きな違いは見られず、継続した調査が必要です。

昨年の反省点を活かして今年はナノバブル水の濃度を濃くした灌水をしています。
そして皆さんには稲の植える本数、深さに注意していただきました。
 
これからも多くの方に関わっていただき、除草や生き物調査を行っていきます。

ラ コリーナにお越しの際は「みんなで創る 未来の田んぼ」の稲の生長も見守っていただけるとうれしいです。

キャンディーファームのインスタでもこちらのプロジェクトについて発信しています。